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アメリカでの新聞配達ケンマスイ氏

第5回コラム

  • サッカー愛好者であり、バイリンガルDJのケンマスイ氏も、かつては新聞配達少年だった。そもそも始めたきっかけは、彼がアメリカで少年時代を過ごしたことによる。アメリカでは、自立することを子供の頃から強く求められており、「自分の欲しいモノは自分で稼いだお金で買う」といった環境だった。だから、彼にとって新聞配達は小学校5年生から始められるアルバイトとして、とても身近に感じられたのである。
  •  その頃配達していたのは、全米を代表する“お固い”新聞『ワシントン・ポスト』。内容も固ければ、新聞そのものも硬く分厚い。日本の新聞と比べると3~4倍はある。「それを隣家との間隔が広いワシントン郊外の街で配り歩くのはしんどかった。よくアメリカ映画で登場する、新聞を自転車に乗りながら投げて配るなんて僕はしたこともないし、見たこともない」。少年は新聞を待つ人の心をひたすら思い、自立を目指して新聞配達の仕事を続けたのである。
  •  そして今、彼は語る。「新聞配達は朝も早いし、寒い日もあれば暑い日もある。このハイテクな時代にあえて活字媒体である新聞を配るという原始的な作業がとても大切に思える」と。家に新聞が届くたびに「あ~、誰かが当時の僕のような気持ちで届けてくれたんだな~」とも思う。新聞配達は大変な仕事だが、それでも夢に向かって頑張って欲しい!そう願わずにはいられないケンマスイ氏である。
  • ケンマスイケンマスイ
    多感な少年期をアメリカ(ワシントンDC)で過ごす。
    帰国後、音楽・スポーツなどの分野でその感性を発揮。
    現在 ZIP-FM ミュージックナビゲーター、名古屋グランパスエイトオフィシャルスタジアム DJをはじめテレビ・ラジオ・イベント・講演など幅広く活動中。
    1972年 東京都出身。
  • オフィシャルサイト http://www.kenmasui.com/
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