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任天堂岩田聡さん ゲームに驚きのある独創的な楽しさを

第7回コラム

  • 2004年12月に新しい携帯型のゲーム機「ニンテンドーDS」を発売した任天堂の創業は明治22年(1889年)。100年以上にわたって人々にゲームの楽しみを様々な形で提供し続けてきた。戦前から戦後しばらくまでは花札、トランプなどで知られた会社であった。1983年画期的なゲーム機ファミリーコンピュータを発売し、日本のゲーム産業が世界に向けて発展するとともに任天堂は独創的で魅力のあるゲームを作り続けた。いまやNINTENDOの名はゲーム文化の代名詞ともいえる。
     その任天堂の経営を、50年間任天堂を率いて、カリスマと呼ばれた創業家の山内前社長から託されたのが岩田さんだ。業界に知らぬ人のいない優れたプログラマーでありながら、92年、40億円の負債を抱えて倒産したハル研究所を任天堂の出資を受けて見事に再建した経営手腕を買われてのことだ。
     岩田さんは、1959年北海道札幌市生まれ、現在44歳。高校を卒業とともに上京、1982年東京工業大を卒業後、在学中からアルバイトをしていたゲームメーカー、ハル研究所に入る。そこでスーパープログラマーへの道を歩むわけだが、岩田さんがプログラミングの魅力に取り付かれたのは高校時代だという。
  •  朝日新聞6月19日付け「Be」フロントランナーの記事には「高校時代、新聞配達でためた金で、プログラムのできる電卓を買った。バレーボールやミサイル射撃のゲームを作った。授業中も使って作りこんだ遊びに級友が驚き、のめりこんでくれる」とある。
    汗を流して得た給料で買ったプログラム電卓は宝物に思えたことだろう。若き岩田さんはプログラム電卓を駆使し、級友を喜ばせたことに作り手の”喜び”を感じたことが現在の仕事につながっているのだろう。
  •  社長に就任して2年、開発者の発想をもった経営者は入社案内で応募の学生へ「もはや成熟期を迎えているゲーム産業をさらに発展させるために、この業界をリードする私達はこれまでになかった驚きのある独創的な楽しさを創造し続ける使命を負っています」とよびかけている。
  • 岩田さんは自ら行動し得た給与と体験・経験が夢の実現の第1歩となったのでしょう。
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