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「家族と一緒にいたい」それが会社を興した理由|株式会社paperboy&co.社長 家入一真さん

第14回コラム

  • 個人向け格安レンタルサーバー「ロリポップ!レンタルサーバー」、人気ブログサービス「JUGEM」などの「paperboy&co.」社長、家入一真さんは1978年12月生まれ、28歳になったばかりだ。
    最近、若くして起業し成功しているIT企業家は何人もいる。しかし家入さんがちょっと変わっているのは、家にいながら仕事をして「家族と一緒につつましく暮らしていければ」と一人でやるつもりで始めた会社が売上高8億5000万円、従業員85人の一大IT企業に成長したこと。そして三年間の「ひきこもり」という体験をしていることだ。
    中学2年の時、クラスのリーダーだった友人とのけんかがきっかけで友達がいなくなり、高校でもひとりきりで辛かった。学校をやめて、ひたすら入学祝いに買ってもらったパソコンと向かい合う毎日。
    だが、同級生が卒業するころ、「外に出なければ」とバイトを始める。新聞奨学生になり、美術大学を目指し予備校に通った。
    ところが二年連続で受験し損ねているうち運送業を営む父の交通事故、両親の離婚などの家庭の事情が重なり、進学をあきらめサラリーマンになった。スタートは小さなデザイン事務所だった。
    その頃、当時高校生だった奥さんの明子さんとネットで知り合った。彼女の卒業を待って結婚し子どもが出来たのが転機だった。「家族と一緒にいたい」と資本金30万円で合資会社「マダメ企画」を立ち上げた。
    2003年に社名を「paperboy&co.」とした。新聞配達をしていた頃の初心を忘れないためだ。
    家入さんは、今でも毎朝子どもを毎朝幼稚園に送ってから出社し、土日は仕事を休んで子どもと遊ぶ。そして、社員は皆友達だという。
    成功への道は無数にある。家入さんのしなやかな生き方は、今新聞奨学生としてがんばっている、そして新聞奨学生をめざしている人たちに大きな希望をあたえてくれるのではないだろうか。
    新聞奨学生ガイドは君たちを応援しています。
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