つきない人間への|興味タレント コロッケさん
第28回コラム
ものまねタレントの代名詞的存在であるコロッケ(本名 瀧川広志)さんは熊本県出身、ものまねだけでなく、役者としてもテレビ、舞台で大活躍である。
お姉さんの影響と、学生時代にピーターがちあきなおみなどの歌真似をしていた場面をテレビで見た事がものまねの世界に進むきっかけだったという。
最初は熊本でショーパブやバーなどを中心に活動をしていた。後に上京、一年後1980(昭和55)年日本テレビの、新人お笑いタレント登竜門である人気番組「お笑いスター誕生!!」に出演、6週勝ち抜きで銀賞を獲得しテレビでの活躍の道が開ける。
コロッケさんのものまねは声帯模写と形態模写、それもかなり強調され、極端なデフォルメもあり過激な笑いを誘うものである。
しかし、2005年、デビユー25年を迎えてのENAK LONG INTERVIEW で、コロッケさんは「さまざまなものへの興味はつきない、たとえば人間に対する興味」と語っている。そしてじっと観察する。それは人に対する優しさに裏打ちされているのではないかとインタビュアーは見る。
そのコロッケさんが2009年の舞台座長公演の記者会見で中学生の頃から真珠腫性中耳炎で右耳の聴力をほぼ失っていることを告白した。
7歳の時プールで水が入り中耳炎になり治療したが、それが再発した。その頃、両親が離婚して母、姉との三人暮らしで生活が厳しかった。
母には言い出せず、中学2年生の時から始めた新聞配達で、毎日忙しく病院への足が遠のいたという(2011年9月8日付読売新聞コラム“一病息災”より)。
片耳の聴力を失うという苦しみの中、新聞配達で生活を助けながら成長したコロッケさんは、時代にとらわれず50年後に観ても面白いものを作り続けたいと語っている。
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