覚悟と信念を持って挑んできてほしい
中本夏美さん
出身高校:富山県立伏木高等学校卒業
大正大学 在籍中
毎日新聞笹塚販売所 勤務中
2018年入会
覚悟と信念を持って挑んできてほしい
中本 夏美 さん
新聞奨学生を選んだ理由を教えてください。
私は高校生の頃、経済的な理由から大学進学を諦めて、初めはどこかの企業に就職しようと思っていました。しかし、高校3年生の夏休み前に進路指導部の先生と、本当に就職でいいのかと話し合っていた時に「新聞奨学生」という方法で、自力で大学進学できることを教えて頂き、「きついだろうけど、本気で進学したいならやってみたらどうだ」と薦められました。就職には前向きになれず、大学進学したい気持ちが強かった私は、担任の先生や奨学会の担当者と相談したり、詳しい制度の内容を聞いたりしてから、新聞奨学生として進学することを決めました。
新聞販売店で働いて、ためになった事は何ですか?
日々の新聞配達はもちろんのこと、実際に読者と会話をする集金業務で、基礎体力やコミュニケーション能力が向上したと感じています。配達時には、早起きの読者と他愛もない話をすることもあります。私の区域には都営団地もあり階段も上がるため、自分の腕や足に程よい筋肉がつき、ちょっとした運動ではバテなくなりました。生活リズムが一定になるため、一日三食ちゃんとご飯を食べるようになり、夏バテや風邪にもかかりづらくなりました。
新聞販売店で働いて、つらかった事は何ですか?
新聞販売店で働き始めた時は、それまでとは違う生活リズムに慣れず、早起きするのが辛かったです。また、入会から1か月ほどして大学生活が始まり、授業との両立が難しく睡眠時間がなかなか取れなかったり、課題をこなす時間が足りなかったりと、時間配分が上手くできないことです。友達と空いている時間が異なるため、すんなりと遊ぶ日が決まらないことも辛いです。ただ、他のアルバイトをしたとしても同じですし、これも自分が選んだ道だと割り切るようにしています。
後輩にメッセージをお願いします。
私は元々楽観的な性格で、仕事をしなければいけないときも、あまり深刻に考えないようにしていますし、大学進学したかったという気持ちがありましたが、本当に自分の学びたいことは、この制度を使ってでもしたいことなのか、よく考えた上で親や先生と相談して決めるといいと思います。そしてこの新聞奨学生制度を利用すると決めたら、覚悟と信念を持って挑んできてほしいと思います。
このメッセージは毎日育英会様のご協力により作成しました。